2020.2.10 発売
NARD-5067 ¥3,080 (税込)
¥2,800 (税別)
ポスト フィッシャー=ディースカウのもっとも優れた後継者による2度目の録音。長年タグを組む岡原は、ドイツ・リートの伴奏にかけてわが国トップクラスの実力者。
美しい水車屋の娘|ディートリヒ・ヘンシェル

【曲目】シューベルト:歌曲集「美しい水車屋の娘」D 795
(原詩:ヴィルヘルム・ミュラー/歌詞対訳:喜多尾道冬)
1.さすらい 2.どこへ 3.止まれ! 4.小川への感謝の言葉 5.仕事の終わった夕べには 6.知りたがりや 7.いらだち 8.朝の挨拶 9.粉職人の花  10.涙の雨  11.ぼくのもの! 12.休息 13. リュートのみどりのリボンで 14.狩人 15.嫉妬と誇り 16.好きな色 17.いやな色 18.枯れた花 19.粉職人と小川 20.小川の子守歌

【演奏者】
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
岡原慎也(ピアノ)

【録音】
録音:2019年3月6日,7日 岩舟文化会館「コスモスホール」


【プロフィール】 ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン) Dtetrich Henschel, baritone
ミュンヘン・ビエンナーレでデビュー後、1998年にリヨン歌劇場およびベルリン・ドイツ・オペラに出演し、国際的キャリアをスタート。2000年のリヨン歌劇場とパリ・シャトレ座におけるブゾーニ「ファウスト博士」では、グラミー賞を獲得した。ミュンヘン、アムステルダム、ブリュッセル、リスボン、マドリード、ジュネーヴ、パリなどヨーロッパの主要歌劇場、ザルツブルク、エクサン・プロヴァンス、フィレンツェなどの音楽祭に出演多数。ペーテル・エトヴェシュ、デトレフ・グラナート、マンフレート・トロヤーン、ウンスク・チン、ペーター・ルジツカ、ホセ・マリア・サンチェス=ベルドゥなどの現代作曲家が、オペラ作品においてヘンシェルに主要な役をあてている。オペラに加えて、リートやオラトリオでも活躍しており、シャイー、ヤーコプス、エッシェンバッハ、リリング、クリスティ、ペトレンコ、ナガノ、メータ、ドホナーニ、アルブレヒト、ラトル、ティーレマン、マイスター、カンブルラン、ビシュコフ、大野和士などの指揮者、アーヴィン・ゲージ、フリッツ・シュヴィングハンマー、ヘルムート・ドイチュ、岡原慎也らのピアニストと共演。ガーディナー、ヘレヴェッヘ、アーノンクール、デイヴィスとは、多くのオラトリオのレコーディングを行っている。近年は、歌曲の文学的内容を視覚化した舞台や映像での表現に取り組んでおり、シューベルト『白鳥の歌』舞台版を、モネ劇場、アン・デア・ウィーン劇場、ノルウェー・オペラ・ハウス、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどで上演。ヴォルフの「IRRSAL(狂気の-禁じられた祈祷者たち)」、マーラーの「WUNDERHORN(不思議な角笛)」では、映像と音楽を融合させたステージを展開し、デ・ドーレン、BBC響、モネ劇場などヨーロッパ各地で上演し、話題を呼んでいる。最近のプロジェクトでは、12人の作曲家にクリスマスキャロルを委嘱し、ウラディーミル・ユロフスキ指揮アンサンブル・ユナイテッド・ベルリンとの共演でベルリン・コンツェルトハウスにて2019年12月に初演を行い、絶賛を浴びた。

【プロフィール】 岡原慎也(ピアノ) Shinya Okahara, Piano
東京芸術大学付属高校を経て東京芸術大学に入学、在学中より演奏活動を始める。同大学卒業後、ドイツに留学。ベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにおいて研鑽を積み、ドイツ各地で演奏。帰国後、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏やリサイタル、コンチェルト等で好評を博す一方、シューベルトやヴォルフの歌曲の全曲演奏などドイツ歌曲や室内楽にて精力的な活動を展開し、1994年にはヘルマン・プライ、1995年にはテオ・アダムと共演、NHK芸術劇場で放映される。1996年にはディートリヒ・ヘンシェルの初来日公演をプロデュースし、翌1997年のシューベルトイヤー、1999年のRシュトラウスイヤーの全国ツアーを成功させる。国内のみならず、チェスキー・クルムロフ音楽祭、リヒャルト・シュトラウス音楽祭、グラン・カナリア音楽祭などに招待され、ソリスト、歌曲のパートナー、室内楽奏者として幅広く活動している。2006年春にはチェコにおいて指揮者デビュー、ウィーン・フィルの主カメンバーからなるシュトイデ・カルテットと、ザルツプルク、ウィーン、大阪でのツアーを成功させる。ヘンシェル、シュテファン・ゲンツ、チェコのマルティヌー・カルテットなど、多くのアーティストと国内外で共演を重ねている。ヘンシェル、ヘルムート・ドイチュらとの「ドイツ歌曲解釈の夏期講習」(隔年)はドイツ、オーストリア、日本で隔年開催され、多くの若い音楽家たちが巣立っている。1993年京都音楽賞、1996年大阪文化祭賞本賞、2001年音楽クリティッククラブ賞、2012年第66回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。これまでに20枚以上のCDがリリースされている。現在、大阪音楽大学大学院音楽研究科長。日本ドイツリート協会会長。

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